ナンパコッタ

例えばそんなナンパ

ナンパ講習を一年続けて

 

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 なんやかんやで一年続いている、最初は来るかな~なんて思っていたが意外と「ナンパ 地蔵」みたいなGoogle検索で来たり、過去に教えた子や、人の紹介などでくる。集客しようとしたことは一度もない、何故かというと等身大の俺以上のものを教えることは不可能だし、そういった試みでスタートしていないからだ、故に俺が教えられないと判断した場合は断っている。技術を売るための講習に乗り出した訳ではなく、ナンパという大海原に挑戦しようとする指針としての役割を担ってる。この一年に40人~50人にナンパを教えた。大半の人が完全未経験者であり、地蔵の人が多かった。そういった人達の不安だったり疑問を一個一個を晴らしていくつもりだったが、そもそもナンパというのは対異性コミュニケーションだったり出会いのツールとしては些か欠点だらけで粗が強いというのはそもそも論として否定しえない、何故なら路上にいる女の子と我々に本来話す話題など存在しないのだ。第一声はまさに捻りだすということが殆どの場合で必要になる。もちろん心から気になって話しかけられるのが一番いいのかもしれないが路上にいる女一人一人に対し興味をもてるというのは難しく強引に言葉を絞り出す。なのでナンパという行為が外向きのコミュニケーションとして成り立っているか否かというのは非常に微妙な所だ、むしろ自閉的になったほうがナンパというのは上手くいくまである。特に地蔵への療法としては何も考えないことが不可欠になってくる、多くの地蔵に共通するのは恐怖心だったり過剰な自意識により足が動かなくなることが多く。心のチャンネルを開きオープンにすればするほどそれらのアレルギーやカウンターとして恐怖心で返ってきたり、自意識が肥大化していってしまう。できるだけ脳へ送る情報量を絞って声掛けしたほうがいいというのが地蔵に対する一つの療法になったりする。「声掛けるぞ」「声掛けるぞ」と念仏のように唱えながら、他のことは遮断してしまう、ここに<あの子は美人すぎる><あの子は反応悪そう><このタイミングは悪い><周りの人の邪魔になりそう>などと空気を読みすぎてしまうと途端に地蔵から抜け出せなくなることが多いからだ。



ナンパを本当に信用できるのか

 講習なんか多くの人間に教える立場にいると当然として講習生がドロップアウトする瞬間というのに向き合わざるえない、身体や顔が強張り、声に力がなくなり、ただただ徘徊するだけのbotになってしまう。間違いなく心に負荷が掛かる活動なので、長期間即はおろか女の子からの反応が乏しかったりすると徐々に精神を蝕み病んでくる。立ち上がれなくなった人を責めることはできない。特に今まで女性経験が少なく対人関係に問題があった人がナンパに取り組み成果をだすにはそれ相応の覚悟が必要になる。本気で何かをやるってのは全力で挫ける可能性も孕んでるということは理解した方がいい。向き不向きは当然あるし、結果として心の傷を負ってナンパを降りていく人もいる。コップに溜まった水が最後の一滴によって零れるように、ある日から突然街に出ることに対し拒絶反応を起こし、憂鬱になり、姿を消し連絡がつかなくなる。まさにブラック企業である(笑えない)

なので俺は何度も問いただす。ナンパをやる目的を明確にしていかなければならないと、ナンパでなくていいことならナンパをやる必要がない。例えばこうだ

自己啓発したいんです」→「対人セミナーでも行っとけ、そんな甘くねぇぞ」
「ナンパを通して対人術を学び仕事に…」→「うるせぇ、ナンパする前に仕事頑張れ」
「ナンパテクを磨いてでS級美女を~」→「可能な限りで整形したほうがいい」
「陰鬱としたクソな人生に電流が走るほどの刺激と絶望がほしいです」→「よく来た」
安西先生とにかくセックスがしたいです」→「お前は才能ある」
「向いてるか向いてないかとりあえずやってみたいです!」→「分かってるな」


ナンパでの目的の核になるのは女の子と繋がることであり、それ以外は副産物でしかないというのが俺の持論であるし、ナンパで女の子と繋がりたい(セックスしたい)今日運命的に出会った子を当日に口説き落とせるようになりたい(セックスしたい)他の出会いじゃ会えない子と出会いたい(セックスしたい)という明確なビジョンというのは心弱き者たちを不死鳥の如く路上に舞い戻らせる動機になる。

ナンパ活動を通し人生が好転すると信じやり始める人に言いたいが、現実問題多くの人がまるで空気が読めなく、何かしらの歪んだコミュケーションや変なルーティン(拘り)を抱えてるので、テクニックよりコミュニケーションを矯正する所からスタートすることになる。それはその人の生きてきた外部環境によって作り出された癖や傾向であり、それらを捻じ曲げていくことになるので苦痛を伴うし、嫌な思いも沢山する。そしてそれが対異性関係において致命的であればあるほどその動的期間は長く殆ど結果がでないという苦行になる。これは修羅を宿らせないと潜り抜けられないし。ナンパを楽しんでなんて軽口は許されない。ナンパとは破壊と再生なのである。

 

ネガティブなことを書いてしまったがいい意味で卒業できた子達もいる。「彼女ができました」と報告して爽やかにナンパから遠のいて消えていく子達もいて微笑ましい。ナンパを日常に落とし込んだり、ずっと続けるといった方向は俺は勧めていない。いつまでも鉄火場にいるのは精神に歪みを生む可能性があるからだ、現に頭のネジを何本か落として彷徨い続けてる人達もいる。性愛の奥の奥にある仄暗い先に何があるかは自分で見て、感じるべきだが、そういった何かを一定期間垣間見て、自分の世界に戻っていくべきなんだと俺は思ってる。その水先案内人がナンパ講師だったりするのではないか。

 


よく聞かれる質問


q.ナンパと仕事の両立はどうしてますか?

a.ナンパ中心の生活にするだけです。


q.女の子と何を話せばいいですか?

a.とりあえず褒めておけば会話は繋がります


q.見た目のどこを改善すればいいですか?

a.大体全部です

 

q.講習を受ける人に一言

a.人間の可能性に挑戦してるアットホームな職場です