ナンパコッタ

例えばそんなナンパ

地蔵のためのなにか

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今でも地蔵する時というものが存在する、大体においてナンパをするテンションまで自分を鼓舞できなかったり、人と接するだけの熱量がない時だ、だから普段から理由もなく気分が落ち込んだり、対人関係でストレスや疲労を強く感じる人、つまり精神的に不安定な人ほど地蔵になりやすい、ハッキリと言って心当たりがあるならナンパに向いていない、ナンパは女だけではなく他の人目や、部外者の反応、街の看板、ネオン、視線、いろんな路上からの情報にも強い力が込められているように感じる、そもそも繁華街と言うもの自体が一つの集合体としての顔を持っている、大量に摂取する情報の濁流に心が流され、押し潰されていく、声を掛けるどころか、街で立っていること自体が辛くなってく。「こんな時間にやっても無意味だ」と誰もいない深夜の交差点で絶望に打ちひしがれたり、明らかに暇そうにしてる女に声を掛けることに不毛さを感じることもある。それでも誰しも(殆どの人が)必要があるからやっている筈だ、本当にナンパを通して変わることを信じることができるなら、何が何でも逃げてはいけない、いましてることに正当性を大義をもって誰にどんな状況でも説明できなければならない「本当はこんなことしたくないんです」なんて馬鹿げた言い訳は、家でクソみたいなブログに書き綴ればいい。切迫感や危機感だけが行動を促進させ、気持ちを鼓舞しつづける。ドロドロしたドス黒い欲求を自分の中で感じながら、内省と破壊を繰り返す。駅の通路の柱に寄りかかり、絶え間ない人の流れを睨み続ける、ОL、学生、ブス、ギャル、ババァ、ホスト、ホームレス、美人、クソみたいな酔っ払い、新宿駅構内。この世の全てが目の前を通り抜けるような気がする、みんな各々行きたい場所に勝手に向かって、あるいは意思もなく彷徨ってる、そんな中で女に声を掛けようと、繋がろうと、ひたすら人の流れを追う、女とセックスしたいから、なにかドラマを起こしたいから、理想の女を見つけたいから、どうしようもない寂しさを紛らわしたいから、酔狂なことでも、常軌を逸したことでも、どんな理由だっていい、でも片時も自分がやってる理由を忘れてはいけない、声を掛けることだけが目的なら別に「今でなくても」「ここじゃなくても」自分であることすら、どうでもよくなってしまう、いま・だれかと・繋がりたいという確かな意志がそこには必要だ。そういった情熱がないと人の思考に飲み込まれて、誰かの価値観に染まって、自分じゃないだれかのツイッターの即報なんかで一喜一憂してクソみたいな時間を過ごすことになる。人生の主人公はお前自身で、お前が女と出会わないと始まらない、そういった覚悟ができれば不愉快な視線や、冷笑、ガンシカ、暴言や暴力と張り合える、自分はこういった理想や目的だったり信念をもってナンパしてると強く思えれば辛いことが降りかかっても、また地蔵という概念を乗り越えて声を掛けれるんじゃないかと俺は思ってる

 

 

 

だがしかし肩の力を抜いてみろ。

 ナンパは圧倒的に劣勢から始まるゲームだ、どんなにイケメンでも、高身長で社会体ステータスや立派なペニスがあっても、女からしたらどこぞの馬の骨で、怪しい男にしか映らない、それを強引に横だか斜め前から、あるいは後ろから声掛けて、鬱陶しがられても「まぁまぁ」と対応しなければならない。路上で産地不明の野菜を叩き売るくらいには難しい。これは自分が弱者という状況からの逆転するゲームであり。なにがどうあっても弱者の流儀だ。当たり前に失敗することが前提としている。最初は拳を握りしめて声を掛ける、理由を強く抱いて、背中に張り付く誰かの視線や不快感と倦怠感をミキサーで混ぜて路上にぶちまけたような陰鬱とした気分になりながらも声を掛けることになる。誰しもそうじゃないがみんなそうだ、今日は地蔵かもしれない、明日も地蔵かもしれない、でも明後日は1声掛けできるかもしれない、そういう希望のもと世界と折り合いをつけていく。繰り返す地蔵という死に怯えるような概念を乗り越えて一つづつ前進していく。

 

ナンパはツールだ

最終的にやりたいことは変わっていく、だから安心して理想の彼女でも絶世の美女でも好きな目標を掲げてBIOに打ち込んどけ、自分の欲望に忠実になることが第一歩になったりする。隠す必要なんてない、日常的に女のケツを必死に追いかけてるんだ、本当は自分が何をしたいかナンパを続けることによって鮮明に鮮烈に強烈に明らかになっていく、俺自身ナンパ技術の固定化と最初に言っていたが今は全く違ったりする。自分の性欲から逃げることは許されない、いつか必ず欺いたツケが女の前で具現する、やりたいことはなんだ?やりたいことはなんだ?それがハッキリと分かれば目的のために情熱を持ってナンパに打ち込むことができるはずだ。そして街に出て地蔵と対面した時に少しでも思い出してくれたらこの文章も意味のあるものになるかもしれない。