ナンパコッタ

例えばそんなナンパ

辛さとは

ナンパの辛さとはなんなんだろうという話。具体的にどのポイントで辛いと感じるかは人によって大きく違うんだけど、講習してきて思ったが、ガンシカが辛いとか暴言を受けるのが辛いとか地蔵しているのが辛いみたいなことが決定的な辛さにはならないということに気付いた。本当に辛いと思うのは「自分が無力ということに気付いたとき」になる。

以前先輩のナンパ師に「びっぱーは分かってないけどこの界隈に入ってくる人たちは自分がナンパでイケる、結果がでるという算段があって入ってくる、俺自身そうだし、びっぱーもそうだったと思う。」と言われた。何となく言いたいことは分からなくもないが俺と貴方は違うし、俺と講習生やその他大勢とも違うと思ってた。というのも俺自身生まれてこの方自分が非モテなんてことを認識したことがないし、実際問題女関係で繋がれなく困ったことがないので、この活動をするとき声を掛けることができれば成功するのは約束されてたし、もちろんやってみて当然の結果がでた。

だが巷にいるナンパ師の大半というのは今までモテなくて藁にも縋る想いで最後にナンパを選んでいると思い込んでいたんだけど、ここで大きな勘違いがあって、もし自分の事をブサイク・非モテ・才能ゼロと思ってたら街になんて立つことすらできないというのがここ1~2年で分かってきた。自分はどこかで何か特別な才能や能力を持っていて(そこそこイケていて)ナンパし始めれば何かが大きく変わるという希望を持ちながらこの界隈にきて(大半が勘違い)で当たり前に能力のなさが実際の女の子の前では露呈してしまったときに大きな衝撃を受け、とてつもない無力感や辛さに襲われるらしい。今まで少なからず恋愛市場にいた人というのは、おおよそ正確に自分の価値というのを認識しているものなのでガンシカも当然と割り切れるが、井の中の蛙大海を知らずといった感じで初めて生身の女の子に拒絶される、それも何十回何百回も、確かにいささか刺激が強い目覚め方なのかなと思う。アプリなどやっててストに参入してくる人は大半尻尾をまいて逃げるんだけど当然のことなのだろう。逆にいえば自分の無力さに気付いてからやっと始まる。これは今までモテてきたとか関係なくそうだ、どこかに限界は感じてそこを少しでも前に進もうとしたり、折り合いを付けていく。脳内恋愛と違い、生身の女の子と接して、傷ついて、精神を蝕み、初めて自分の存在のちっぽけさに気付いた時に本当の辛さというのは襲ってくる。