ある夏の日、街に出るということ。
最近は「自分のためだけにナンパをする」ことがめっきり減り、こっちのブログを更新することがなくなっていたのだが、備忘録として残しておきたいので、簡単にまとめておく。
お盆の最終日、久しぶりに講習もなく、講習生の一人とナンパをすることになった。いつもは週末だと4~5人くらい連れてナンパしているので、一人と言うのは手間もかからなく「今日は真面目にナンパして即るか」と街に出る前から思ってマインドセットした。講習をする以前は、土日のスト前に必ずマインドセットをしていたが、今ではたまにしかやらない。一般的には「自分はイケメンだ」とか「即るまで帰らないぞ」などの暗示を掛ける方法が多いが、僕の場合はどんな状況や選択に迫られた時も強い気持ちをもって行動できるようにセットしておくという形をとっている。例えば「この時間ならいかなる場合も直ホしよう」とか、「未来のない連れ出しに甘んじない」とか、「どれだけタイプでも打診を欠かさない」とか、「負けたらすぐ路上に戻る」とか、こういった各論に対する確認だ。ここが甘いと瞬時に正しい択を取れなかったり、途中で折れてしまうことがあるからだ。
スト開始~
16時から声をかけ始めた、気温は35度前後なので、かなりタゲを選んで声を掛けた。無駄な消耗をすると後半戦で動けなくなるし、なるべく明るい状態を保ちたいから。一緒にいる講習生とはアイコンタクトくらいで、殆ど喋らずストをしていた。近くにいると目立ってしまい、お互い足を引っ張ることになるので微妙に離れたところでやるのが鉄則だ。
17時半に休憩~
いつものカフェでカフェラテを飲む。大体街ごとに休憩場所は決まっている。昔は休憩なんてほとんどしなかったが、今はする。夏の長時間ストは汗ダクになるのもあるが、加齢による集中力低下、長年やってきたナンパに対する飽き、体力問題…。そして昔ほど即系がいなくなったため、火力がないとイベントが起きにくいという背景もある。例えば即系が1時間に1回目の前を通るなら、疲労困憊でもダラダラ声をかけ続ける意味はある。しかし昨今は昼~夕方に即系なんてほぼおらず、せいぜい2~3時間に1人出てくればいいレベル。つまり「即系狙い」ではなく、熱量がないと連れ出せない案件に対してしっかり声掛けをし続ける必要がある。そんな中でも即系(チャンス)がきたときクタクタで地蔵とかでは話にならないので、休憩は適時とってやっている。
再開~
また淡々と声を掛け続ける。
あまりいい日ではなく講習生と一緒に場所を変えたりして、ブツブツ文句を言いながらやっていた。ノーイベントで20時を迎えようとしていた。
20時に連れ出し~
体力的にも休憩後から1時間半ぶっ通しなので限界に近づいていた。
いつも20時くらいになると街を移動したり、飯を食って休憩するので、「そろそろ移動、もしくは休憩かな。」と考えていた矢先だった。駅前の信号待ちしている子に声掛けしたらヒットした。黒髪ワンピースのスラっとした子だった。ガッツリオープンではなく、許容程度の反応だったので打診は後回しにして、焦らずに和んだ。とある店を探していたので、「この先にあるよ」と教えてあげ「買い物デートしよか」で付き添う流れ作ってみる。移動中~店内でも焦らず共有できるものを喋る。その中で好きなアニメが被ったり、お互いが知ってる店の話などして、なんとなくのラポール形成ができていた。そのあともトークポゼッションは8:2をキープして相手が喋るのを誘発するため会話をリードをし続ける。女性の買い物に付き合いつつ和みを進行させた、目当てのものはなかったらしく、「後日でいい」とのこと。すでに「このあと軽く飲もうよ」的な打診は通してあるので、どこに連れ出すかの選択が来た。食いつきは感じないが、許容はある、警戒心が高いとは感じないが、上っ面だけ取り繕って話している雰囲気。そんな判断から1件挟みたかった。和みには自信があるため、女性に時間がある場合、直ホテルして破綻リスクをとるより展開のスピードを落としても、ゲームをコントロールしたほうが即の確度が高くなると思っているからだ。ただ女性のとある事情から二つの店は拒否される。暗雲が立ち込めたように感じたが、テラスがある場所での飲みが通ったので安堵する。安易な飯屋連れなどは避けたかった。流れが鈍化してしまうから。
テラス席での和み
テラス席で和みのエスカレーションを開始していく、歩きながらフェーズ1は達成していたので、フェーズ2から開始した。女性も明日は休みで焦っている様子はなかったので、ゆっくりと喋ってフェーズ3まで通過した。座りだして40分以上経っていた。
「どうしようかな…」と頭の片隅で考えていた。
これ以上は場所を変えないと飽きが生じると思ったのと、下手に強めのトークやブリッジトークをするより、個室打診に移っていた方がいいかなと判断した。というのも彼女から色恋的な雰囲気を感じなかったから。色恋といっても“遊びたい”“遊ばれたい”といったニュアンスだけど、それが皆無で、興味で付いてきてる状態なのだ。炎天下の中を数時間声かけ続けて、時間は21時過ぎ。「これで負けたら、もう声掛けする気力はないから坊主確定か」と内心はひりついていた。ようするに食いつきもないから、打診して、どう転ぶか分からないってこと。ダメだったら「あー負けたかー」と打ちひしがれながら帰路につくことになる。結果として「二軒目行こ、次もいいとこあるよ」と期待を煽り、退店してコンビニに行った。コンビニでも商品をイジったりして楽しそうな雰囲気をだしつつ、そのまま真横にあるホテルINした。直前で多少グダはでたが、入ったあとは即だった。
街に出るということ編
前半では簡略化した即の内容を書いた。
ただ、昔のナンパブログのように「即に浸りたい」から書いたわけではない。自分のために淡々と声を掛け続け、その結果「即」に繋がった。そのプロセスにフォーカスしたかった。特に声掛けのフェーズについて。ナンパ初心者に「成功に必要なものは何ですか?」と聞かれたら、僕は迷わず毎回こう答えている。「耐えること、我慢すること」街を見つめ、ただ淡々と女に声をかけ続けるというのはシンドイことだ。生きることにも似ているし、狩りに近いかもしれない。実際のところ、95%は辛さと我慢。楽しめるのはせいぜい残り5%だ。「ナンパを楽しんでやる」という言葉は昔からあるが、あれは楽しむ努力が必要なだけで、最初から最後まで楽しんでいる人なんていない。もしそんなことが可能なら、その人は毎日ナンパを続けているはずだ。しかし、僕が路上に立ち続けて丸9年、数年単位で毎日出ている人なんて見たことがない。
ハッキリ言おう。初心者も上級者も講師も連れ出しのイベントがいつ起こるかなんて、ほとんど分からない。暗中模索の中でやっているのだ。(外れ値のスト値や特異なコミュ力を持つ人は別だが)だからイライラして当然だし、我慢が必要なのだ。つい最近、講習終わりに内田とべっちを連れて飲んでいたときに話したことだけど、「みんなが即れる層なんて大差なく、その時に声かけた人が即れるだけだよ」と言った(グルチャでキャスした)というのも初心者や、スト値が並み程度、大したコミュ力、トーク力もない人なんて、状態即系かド即系しか基本的にはマッチングできないからだ。身も蓋もない話だが、本当にそうだ。その時にサッと動けたり、相手が反応する閾値の声掛けができたかだけが即/坊主という差になる。だから即るには、強い我慢が必要になる。しかも、いつ何時そのタイミングが訪れるか分からない。だから固まって地蔵トークしたり、疲れた状態で適当に声掛けしたり、悲壮感を漂わせて雑に声かけるとかではなく、真剣に、明るく声をかけ続けることを耐え抜かなければならない。僕から言わせれば、声掛け自体が楽しい、街にいるだけで楽しいという頭のオカシイ人以外は、圧倒的に街中で孤独に耐える行為なのだ。それは仲間とやってても変わらない。
孤独の本質
ここで引用したい言葉がある。
「 起首雷同-弐-」にて、稽古をつける伏黒に「他の術師との連携は大事でしょ」と言われた時に五条が放ったセリフ。
「死ぬときは、独りだよ」
けっこう好きなセリフで、たまに見直す。
ナンパもまた同じだ。仲間を作って、楽しさを見つける努力は必要だが、ナンパ行為自体は孤独なものだ。声掛けも、連れ出しも、即も、自分ひとりでやらなければならない。誰も助けちゃくれない。ノーイベントで終われば、自分の無力さに打ちひしがれる。無慈悲で、残酷だ。地蔵している人などは、あまりピンとこないかもしれないが、地蔵をしない側でも地蔵せずに躊躇なく声掛け続けるというのは中々シンドイものがある、究極的に行ってしまえば存在の否定を繰り返し受けることなのだから、高確率で話す段階までいけてたとしても変わらない。せいぜい「話せるんだ」という実感をえられるだけ。だから無地蔵だろうが辛いのには変わりない。
じゃぁ感覚を殺してみるのは?
心を殺してしまえば、そこまで声掛けはきつくないし、いわゆるローラー(無差別に声かけまくる事もできるが)心を殺した状態でナンパするのもそこまで楽ではない。心を殺して声をかけている人を見ると、村上春樹『羊をめぐる冒険』のヒロイン・キキを思い出す。特別な耳を持つ彼女は、その耳を「殺して」(回線を切って)ひっそりと生活している。回線をつなげば能力が発動するが、非常に疲弊する。ナンパも同じだ。感覚をシャットアウトすれば、声掛けのダメージは減り、体力が続く限り無限に近い声掛けが可能になる。ただし感覚を遮断したままオープンしても、咄嗟に回線を戻すことは難しいため、成長性はほぼなく、意味のない即数が無限に増えていくだけだ。マトモじゃない子を相手にする手法なので、僕はあまり良い方法だとは思わない。ただ、どうしても声を掛けられない時ならやってみてもいい。
マインド=我慢。そして孤独。
淡々とやるには、強い状態に入ってないといけないので、硬度や強度をあげておかないといけない。弱い心が「もういいんじゃないか?」「こんなことやっても不毛だ」と語りかけてくるから。僕がナンパを始めた理由が「自分の性的価値ってどれくらいあるんだろう?」という疑問から来ているので、心を殺してやることに価値は感じない。だから人間的な感覚を残しつつ、淡々と集中して声かけなければならない。そんな僕ですら考えてることは「辛い/いつ終わるんだろう/だるいな」と常に思っている。
おわりに
なんでこんなブログを書いたかと言うと、即/即れないっていうのは凄い食いつき差や、なにか特別な技術があると思って勘違いしている人が多いからだ。
そんな魔法のようなことは凡人にはなくて。
あるのは、ひたすら街に立ち、声をかけ続ける時間と我慢だけ。
その中でたまに訪れる「一瞬」を掴めるかどうか
そこにすべてが凝縮されている。
淡々と街に出て、声を掛け続ける。
それが、唯一の答えなんじゃないかな。
これは講習生向けに書いたブログみたいなもんだけど、参考になる人がいればそれはそれで嬉しい。