ナンパコッタ

例えばそんなナンパ

★ナンパ師の死の分類

毎年、秋はナンパ師達が跡形もなく消えてる。
夏に羽化して秋が始まる頃には死滅してしまうので蝉のようだ。ナンパ師が街に立つときに終わりをイメージしながら声を掛ける人はごく少数だと思う。別に「死」というのは肉体や精神の事ではなくナンパキャリアとしての終わりだ。「ナンパなんていつでもできるんだから引退などない」という人もいるかもしれないが、40歳の自分が街に立ち続け女に声を掛けてるイメージはできない。そこまで長くナンパをできる自信はないという意味であって、40歳がナンパをしてるのがどうとか言いたい訳ではない。そりゃいつでもどこでもナンパして女の子をゲットし続けたいという気持ちはある。「ならそうすればいい」という人もいる。ただ現実として10年もナンパをし続けるのは厳しい。以前ツイートしたがナンパだけではなく、全ての趣味や娯楽というのは色んなものを犠牲にして成り立っている。(ナンパを趣味や娯楽と位置付けられるかは分からないが)学生の時は部活とか、ゲームとか勉強だってそうだ。何かを犠牲にしてる。犠牲にしてるという感覚はないかもしれないが何かをすり減らしてる。多くの人がそうだと思ってる。勉強もしっかりしながら、部活でも優秀な成績を残して、充実した恋愛もする。そんな秀才は数える程度しかいないと思う。勉強の打ち込んだ結果いい大学に入れた。部活に一心不乱に打ち込んで大会でいい結果が残せた。ってのが一般論だ。もれなくナンパもこれに適用して、なにかを犠牲にして成り立ってるので何も犠牲にできないなら参入すべきではない。特に社会人になると少ない時間をやりくりして街に立つことがどういう事は言わずとも分かると思う。

 


★モチベーションとしての死

ナンパするモチベーションを維持できなくなって辞める人は多いんだけど、そもそもナンパするモチベーションというのはすぐに消えてしまう。ナンパし始めると色んなイベントが起きる、声掛け、バンゲ、連れ出し、即、準即、乱、だとか色々あるんだけど、刺激というのは受け続ければ弱くなってくる、最初にバンゲしたことを思い出せないけど天にも昇る気持ちで喜んだと思う「初バンゲウリィィィィィィぃぃぃ」みたいな(笑)いまでは「はいはい1バンゲですね。」って感じで一つの流れ作業化してる、そこでどうやって自分の気持ちを盛り上げていくかっていう手法を考えだすんだけど、そもそもの「嬉しい」とか「新鮮」とか「発見」みたいな感情はない。だって経験したことを何度もする訳だからこれは仕方ない。「ナンパをする」という純然たるモチベーションが動機で街に立てるのは大体よくて半年くらい。

 


★ゲットできなくて死

大体のナンパ師が死滅する理由がここ。100人始めたら90人を死に至らしめるナンパ界のエボラ出血熱。どんな理由を付けても結果がでない行動を長期間続けるのは至難の業で、自分も結果がでないならすぐに辞めてたと言い切れる。分類として分けるとなると難しいけど、やる時間よりメリットが上回る中堅クラスのスト師ですらほんの一握りしかなれない、大体の人がふつう腕以下のしょぼ腕としてナンパ師の生涯を終えることになる。

以下ナンパ師分類

凄腕…どんな場所や状況でもほぼ確実にゲットできる、容姿に頼らずにもコンスタントに結果をだせ、自信に満ち溢れている。女の子の質も平均以上で安定していて、人によってはゲットできる子が異常に可愛いかったりする。大体の場合で大きな強みがあって他人に再現が難しい。

中堅…1日あれば大抵結果をだせる。女の子の質も安定してる、昼夜問わずにオールマイティーにある程度対応できる。月でいうと頑張らなくてもコンスタントに5~10はだせる。

ふつう腕…それなりに歴やスト値がある人の溜まり場。頑張れば月に5即以上はできるが、質が向上しないで即系狩りに励んでいる。トーク力や立ち振る舞いの壁に悩み、食いつきや、即系、夜遅い時間帯でのゲットが殆ど。キープなどはこの段階からできる。

しょぼ腕…ほぼ坊主で連れ出しも確率論の数打ちでしか成立しない。地蔵もここに含まれる。稀に即れても他のナンパ師との案件被りが多い。月0~3即とかできればいい方。ナンパ師の大半を占める部分である。

※ナンパ師が100人いるとしたら
1人が凄腕、中堅が3人、ふつう腕が6人、90人がしょぼ腕

容姿がよくある程度モテてきた人はふつう腕レベルからスタートですぐに中堅になれる。中堅から凄腕の壁は異常に高いので裏打ちされたナンパ論・数多くの女性経験が不可欠で異常な努力が必要。大抵は歴10年以上のみになれる別次元の領域である。


適当にまとめただけだが、中堅以下だと労力に対する対価が異常に低い。丸一日にナンパしてまともに連れ出しも生きたバンゲもできないのを長期間続けるのはほぼ不可能なので当たり前に辞めていく、週に2回、一日6時間でたとして。一週間に12時間×4週=48時間になる。コンビニでバイトしてもそこそこのソープには行ける金額になってしまう。

 

★タイプの子や可愛い子を落とせなくて死

これもあるあるなんだけど、ブサイクでもナンパしてゲットできるけど高望みは殆どできない。少なからず中堅クラスや凄腕にブサイクに分類される人は殆ど見た事ない。仮に人より劣る容姿でも何かしらの強みがあったりする。しょぼ腕クラスになると案件の被りが非常に起こりやすいのも萎えやすいポイント。

 


★時間や金がなくなり死

ナンパは趣味の中では金はそこまで掛からない方だが、最低限は必要だ。
例えば電車賃、飲食代、衣服代、とか。まぁ月にするとそんな額じゃないけど街で突っ立てる以上色々消耗する。特に時間、ナンパする時間を捻出するのが難しいという話はよく聞く(漏れなく自分も)やっぱり平日仕事終わりは家に帰ってご飯を作ってお風呂に入って明日の用意をして寝たいというのが一般的な考え方なので、フル出撃してる人は凄まじい体力や気力や若さがある。

 


★ブランクや周りの引退により死

大体ナンパ師というのはある程度固まって生きている。一人だとモチベーションが保てないので他の理由で街に向かう、例えば、仲間と飲むとか、駄弁るとかそれが悪いとかそういう話ではないが。結果として何かに依存してると周りがいなくなった途端辞めざるえなくなる。

 

★彼女ができて死

「それはそれでいいじゃん」という声が聞こえそうだが、多くのナンパ師仲間を見てきた結果、かなりの確率で再びナンパをし始める。数少ない弾数の中で一番まともな子を見繕ってナンパを辞めるので、食いつき的問題をまだ理解してないことが多いからだ。彼女にすればある程度の拘束力は発生するけど内在的に好きという強い気持ちがない女、つまり強くこちらからアプローチしてできた女(食いつきが並程度)の彼女を作るから割と早い段階で別れる。彼女を作るメソッドなどない。お洒落な店に連れいって、しっかり思い出を作るなどはあくまで相手が好きだから強く受け取ってくれるだけであって、大事なのは相手からの強い気持ちだ。気遣いなど増幅装置にすぎないことが分かる。



踊り続けろ!