ナンパコッタ

例えばそんなナンパ

変わった女達

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池袋でバンゲした女だった。買い物帰りに寄ったサンシャイン前、昔はよくここでナンパしていた。明日は仕事なので今日は遊ばないとのことで少し立ち話をして別れた。いまいち食いつきは感じられなかったが、ライン上ではテンポよくアポが決まった。都内で保育士をやってる20代、彼氏は数年いないらしい。


保育士や看護師というのは身体的接触に対して異様にハードルが低いことが多い、決して貞操観念が低いという訳ではないが職業的に他人の肌と触れ合う仕事の副産物と勝手に解釈している。仕事が長引きアポの時間を大幅に遅らせたため「申し訳ないから一軒立ち飲み屋で奢るよ」と言って合流。アポや人とその日初めて接する時はファーストコンタクト(掴み)が大事だ、意識的にテンションを上げて毎回接する。反応はかなり普通、声のトーンが一定で、この案件がツッコミやネグ対し強い耐性をもっていることに気付く、笑うツボが普通とはなんとなく違う。特徴的なのは変化のない目、じっと見つめられると吸い込まれそうな座ったような目だ。

チャージなしのbarに入り、手広く話、盛り上がるネタを探す、ディズニーが好きということでそこらへんの話で盛り上げ二軒目打診して店をOUT、場所移動の口実は「ここだと大したもの食えないし他の場所行こう」だ、だが動線は自宅を指す、外で食べ物を買って適当に家までいく口実のルーティン。部屋に入り、テキトーに買ったツマミと酒で乾杯。多少打ち解けたと思うのでプライベートな話に踏み込んでみる、保育園に通う子供の話になった、彼女は厳しいらしく、子供たちからは怖がられてるらしい、曰く「その子達が将来困るから厳しくしている」ということらしい。「そういうもんなんだね」っと流しといた。しばしの雑談後、テレビをつけて、恋愛ドラマが好きだと言うのでネットフリックスでテラスハウスを流しながら取り留めもない会話をする。


「私こういう女嫌いなんだよね」


テレビ画面に映し出される登場人物に憎しみをこめたように吐く。とうとう心の中で溜息がでた。経験上「嫌い」というネガティブな感情を軽口ではなく全面に押し出すタイプは拘りが強く即にはまったく向かない。ハッキリと分かったが自分と他人の境界線がかなり明確なタイプなので価値観の摺り合わに難航する。彼女に合わせた口説き方を数パターンほど考えたけど誠実に色を使うくらいしか上手くいくイメージが湧かなかった。そんなことを考えながら、くだらない恋愛ドラマをみていたら、ふわりとした眠りがきた、とてもこの子とセックスしたいとも思えないのでそのまま目を閉じた。





なんで急に記事にしたくなったのかは分からない。
ただこういう変わった女とときたま出逢ってしまう、感覚的にかなり早い段階でイケるかイケないか分かるが「彼女達はどうやったら幸せになれるんだろうか?どういった価値観に基づき男を選ぶのだろうか?」と不意に考えてしまう。別にそこに特別な感情があるわけでもないし知ったことではないのだが。たまにアポってなんとも言えない気分になるものだ。