ナンパコッタ

例えばそんなナンパ

ナンパ講習について・流星道場(2)

流星道場初日

待ち合わせは渋谷だった。

流星さんが来る前に少し素振りをしようとセンター街を歩くも地蔵。圧倒的地蔵。

自分のクソさにため息がこぼれた。今ではあまり地蔵をしなくなって記憶が薄れてしまっているが、地蔵をしていた期間はずっと内省や自己擁護をしていた。昼に着いて終電近くで帰る、一声かけもできずに、何度もそんな日を過ごした、街ゆく人をただぼうっと見ていた。こんなこと何度も辞めちまおうと、そんな事を考えてると自意識に支配され余計と心が身体が固くなっていくのが感じられる。地蔵するのが辛いんじゃなくて地蔵を受け入れてしまう自分がなによりキツかった。

 

「どーもどーも!」何か明るい声がしたと思って振り向くと、「あっ!違った!違った間違えた笑君ね!君が〇〇ね!どうも、初めまして流星です!」どうやら僕と人違いして、違う人に話しかけていたらしい。流星さんの姿を見て少し驚いた、若く維持された見た目、よく通る声で話し、表情は常に朗らかで目は独特の輝きを放っていた。

 

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「なるほどな」と思った。

こういう人が「即」をできる人なんだなと。

 

 

「あれ!ここ空いてないのか!いつもここでやるんだけどなー!静かでいいんだよここ!」いつも座学実施する所が空いてなかったらしく、雑談をしながら移動する、一切の緊張や行動に淀みがなく会話をリードしていく、ある種のコミニュケーションモンスターとすら感じた。単純なマシンガントークではない人を押し切れる強引な火力を持っているタイプの人だった、女を口説いたり、人を説得するうえで連射可能な一定の火力を維持できることは大きなアドバンテージだと思う、単純に会話の占有率を大幅に維持できれば主導権も握りやすい、もちろん気力面でのコストの消費半端ないし、沢山喋ればいいってものではない、確実に的に当てられる技術というかベースがないと「うるさい」だけになる。

 

1度でも流星さんと波長に合わせた女はそこから抜け出すことは早々できない。相槌一つで1歩距離を確実に詰められるような感覚なんじゃないかなと思う。

 

「あぁ!ここでいっか!」近くのカフェに入って飲み物頼みながら、しばし雑談、講習を依頼した経緯や、僕の目指す目標、狙うターゲット層などを話す。

 

座学講習が始まり第一声「えーっとまずね、ビッパー君は〜」ルックス面でのいくつかの指摘を「容赦なく」受けた、本当に容赦がない、というか躊躇いがない。少し面を食らったが、これだけ同性に見た目についてハッキリと言われることはまずないのですごい新鮮だった。勿論講師としては当然なのかもしれないけど人を教育するうえで大事なことをハッキリと言えない人は多い、みんな嫌われるのが嫌だから、短い時間で信頼関係を結ぶために気を使わないことは大切だったりする、はっきり言うから相手も安心する。即だってそう、女から信頼を得るのに気を遣うような上っ面のトークをしてても埒が明かない、嫌われないような立ち振る舞いで人の心は動かせない。

 

「その〇色のマフラーはやめた方がいいよ、そういうの女の子受けしないから。」ズバリと言われて僕はコンマ2秒でバックの中に入れた。ジバンシィかなんかのストールで確か2万以上した、勿論俺はお洒落だと思って巻いていたが仕方ない。 髪型がダサいとも言われ、こーいう方がいいよ」実例を画像でいくつか見せられ、どんな美容室に行けばいいかも教えてくれた、ルックス面での指摘はやはり他人から言われないと分かりづらい、お洒落なのと女の子から受ける格好は違うし、自分のターゲット層を見極めた格好をするのは当然のことだと思う、自分ではカッコいいと思ってても主観など当てにならないものだ。ちなみに僕のスト値は4.8らしい。思ってたより低かったがそんなもんだ。

ちなみに流星コスメを勧められるようなことはなかった笑

今では普段は普通のパック使って出撃・アポ前には炭酸パック使っている、最近はプラセンタ系が気になっている。

 

その後は座学、流星ティッシュで瞬く間に机の上がティッシュだらけになる笑。会話の詳細は勿論明かせないので省かせてもらうが、ナンパの体系的な声掛けの基本となる構成と連れ出しやリスク面での話を文字や図を紙に書きながら教えてもられる(その時の書かれた簡易テキストがもらえます)、やはり今現在プレイヤーとしても立ち続けて講習をしてる人の知見はネット上にいるエアーナンパ師のように薄っぺらくなかった、説得力がある。分からない点を質問したりする。いくつかの発見があった、そして流星さんナンパに対する思いとか情熱とかスタンスが垣間見えた時だった、それでもどんな凄腕の座学でも得られる情報は平面的なものを抜けきらないと僕は考える。ノウハウはそれを使うマインドがとベースとなる総合的なコミュ力が必要だ、、魔法のテクニックなんてない、例えばこう声かければ連れ出せるなんて甘い物はない、これはサウザーさんとの対談noteで流星さんも言っているが「実地で声をかけて、連れだして初めて悩みがでてくる」各ステップごとに壁がありそこで悩みというものは出てくると思う。机上の空論の如く脳内ナンパしてても仕方ない。

 

note.mu

 ちなみにサウザーさんのnoteは公家シンジさん編はお勧め

https://note.mu/fistofphoenix/n/n2df2ee40652c

 

 だからこそ一緒に声をかけてもらえるマンツーマン講習を選んだ。

  

手馴れた手つきで周りを一切気にせずやる流・美顔ローラーをみながら座学を終えた。

 

いざ実地での声掛けとなる。今回は「地蔵状態です」と伝えてあるのでそのレベルに合わせてもらった講習だ、勿論レベルによって内容は変わると思う。果てしなく緊張した、というか確かストにでて声掛けが30も超えてないレベル、連れ出し1バンゲ1とか。声かけること自体にとてつもないプレッシャーを感じていた、でも僕が求めていたものはコレだった、後ろに馴れ合ってしまう仲間じゃなく、絶対者がいること、声を掛けるしかないという状況を。

 

僕は心を固めてきた

 

話をしに来たワケじゃない

 

無事に済むとも思っていない

 

怖くないワケでもない

 

それでも僕はこれからも地蔵に対して声かけで答える

 

 

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・・・とか言ってカッコつけたが、ここからはかなりテンパってたと思う、流星さんが僕の動揺を察知してたかは知らないが、内心結構ヤバかった。脳の3分の1くらいは真っ白になっていた、流星さんと街をゆっくり歩きながら、街についての説明を受ける、

「じゃぁそろそろ声かけるか。」

「わかりました。」

流星が指名する

「よしあれいけ!あの子」と、言われて緊張しながら声を掛ける。

「あ、ああの!」

ガンシカ。後ろを振り向くと流星さんは笑っていて、違う違う、こーいう風に行かなきゃーと指導してもらう、決して道が広い訳でもないし、休日の渋谷は結構な人がいるから、タイミングよく入らないとオープンどころか真後ろから話をかけることになる、

 

体の動かし方の指摘、実践。

声の大きさの指摘、実践。

近づきかたの指摘、実践。

 

声かけを繰り返す、どんどん僕の頭は真っ白になっていく。

 

「よし、あれいけ、メガネかけてる子!」
「はい!」

 

「め!めがね!」
「はい?」
「いやだからメガネが似合ってますね!」
「え?」
「いや、メガネが」
「・・・」

スタスタスタ

 

「もーなにやってんだよー」
「すいません」
「せっかくオープンしたのにメガネメガネ言ってたから逃げちゃうじゃん笑」
「すいません」

 

こんなやり取りが続いていた、
流星さんはテンプレオープナーやルーティントークを基本的に認めない、お疲れーやこんばんわーなどは当然禁止だ。オープナーなんか何でもいいという人が多いが(僕もある意味ではそう思う)流星さんのナンパは1%でも勝つ確率を上げるための闘い方だ、そして進化をし続けるための姿勢を教え込む。確かに固定オープナーでオープンして即までできる子もいるけど、そこに成長はない。その型に嵌る女にしか使えない、それを流星さんは認めないし、講習生にはさせない。それは小手先のテクニックで「刺さっている場合でしか使えない偽物だから」代弁するとこういった所だろう。

僕も膨大なインプットをしていてエバーノートにそこら辺のブログやツイートを切ったりハッタリしたナンパノートがあるが、クソの役にもたたないという現実を突き付けられる、ナンパにおける理論はベースがないと使えない、ルーティーンに頼るようなナンパじゃ見た目が劣化したら終わる、対機説法というか独自のナンパを作るナンパ講習だと思う。講習生を型に嵌めたりしない。勿論、指摘した都度ポイントのようなことを教えてくれる、そして流星さんにはそれを実行できる信じられないほどの圧倒的な熱量がある、大体大人3人分くらいのパワーがある、身体は小さいけど笑

 

頭でっかちな状態になってた僕にとっては「まじかーナンパきっつぅーもうコーヒーかなんか飲んで帰りてー」とすら思っていた。ハッキリ言うと流星さんの講習はある意味ではキツイ、なにせ自分のナンパを考えなきゃいけないから。

 

もちろん流星さんが僕にスパルタ指導してる訳ではなく、今まで声掛けをまともにしたことがないもんだから俺の精神エネルギーはゴリゴリ削られてレッドゾーンに突入していただけだが。

 

渋谷の街にいる道場生達に気さくに声を掛ける流星さん、みんな流星さんを見つけると挨拶をして話してくれた、街に道場生は何人もいて慕われてるんだなと思った

 

その後信号待ちしてる女の子、イヤホンしてる子に指名される、

「よし、あれいけ。」

待ち合わせや信号待ち、イヤホンは心理障壁が特に大きい、今は結構慣れてしまっているが最初は避けていた。しかしいくしかない。


「えーと、何聞いてるんですか?」

 

・・・


「JPOP?やっぱJPOP?意表をついて落語?」

テンパっていた
女の子はこちらを見ないでふるふると首を振ったので僕はイヤホンとってとジェスチャーをする、相手はどういう訳か真顔で「はい?」っと言ってきて、ひよった僕は「ダメっす!」っと後ろにいる流星の所に逃げる。
女の子はなんで声掛けた人が逃げてるんだろうと混乱してるようで流星さんがそれをフォローしてくれた、なかなか情けない。

「なんで逃げちゃうんだよ!ラポールが築けてたじゃねーかよ」

「はい、すいません、ビビっちゃって」

「次行くぞ次!」

ここらへんで僕の頭の真っ白浸食率が98%を超えていた。

 

「よし、あれいけ、」と言われ飛び出す。

1人で街に出て地蔵してる時は何を話せばいいか?とずっと考えていたけど

そこを越して何も考えられない状態にはいってた、この時は「行けと言われたら行く、何も考えずに」

そういった境地になっていた。

 

「いやーそのバック可愛いねー、モーなんか150万くらいしたでしょ?」

「そんなしないよw」
この日はじめてのちゃんとしたオープン。
「まじかーどこで買ったん?」
ZARAだよ、てかなに?笑」
「いやいや素敵なバックだなって思ってさーなんかお姉さんの格好から察するに、もうなんかシラガネーゼ的な、おかねもちてきーな?」
「wwwよく知ってるねそんな言葉」
「いやいや、俺そんな若くないからねだって、お姉さん16歳くらいっしょw」
「www」
テンパりながらも喋ることはできた、和み自体は及第点だと思う。

「所で待ち合わせ?」
「うん」
「もうくるの?」
「うん」
「でもなんだかんだ30分くらい待つっしょ?そこのスタバで一服しよや」

「いやいゃw」
ここで男も到着するということで折れて離脱する

後ろを振り返ると流星さんがいた
ごった返した渋谷の街なかのスペースに連れてかれて

 

「なんであそこで諦めちゃうの?!」

 

「いや、男が来るっていうから」

 

「じゃぁバンゲ打診すればいいじゃん!逃げちゃだめでしょ!」

 

「はい、」

 

俺らの目的はなんだよ!!女と路上でペチャクチャ和むことじゃないだろ!?

 

「うっす、その通りっす。」

 

「じゃぁあそこで打診しなきゃだろ!!即ができないから準即、いま連れ出しができないからバンゲだろ!目的を忘れちゃだめだろ!!」

 

 「ちょりっす。」

 

これが初の流説教である笑
100%その通りである。俺は即するために街にきて、女に声かけしている、女とお喋りしたいわけではない。今でもたまにバンゲ打診し忘れた時にこの言葉を思い出す。

 

その後コンビで声掛けをしたりして、時間がくる

 

「どうだった今日は?」

 

「いやータメになりました、街に出て1人で何をどうすればいいか悩んでいたので、声掛けのやり方とか入り方だけですら、それだけで収穫っす」

 

 

「おぉそうか、なら良かった笑」

 

次の講習の予約をして

じゃ、頑張ってと握手をして俺の師匠となった人は駅に颯爽と消えていった。


これが俺と流星さんと道場の出会いである。

 

今回の講習はある種のショック療法的な役割だった。流星さん曰く、地蔵状態で講習の一コマを潰すのは勿体ないとサウザーさんとの白熱教室で言っているが、僕はそうは思わなかった、同門の人が街にいて、一緒に声をかけようっといってくれたり、地蔵トークしたりすることでモチベがだいぶ貰えた、説明しにくいが他人なんだけど同門という意識がある、本当によくしてもらっている、コーヘー君なんかまさにthe兄弟子といった感じで、ブスだのバカだのウンコだの使えねーなど言いつつ皆に教えてくれる人もいる笑

 

例えば地蔵してる人で「講習はちょっとな・・・」とか思うならクラスタでの合流を繰り返して、輪を広げてもいけばそのうち上級者から教えてもらえるチャンスが来るかもしれない、そういうことが表立ってできる人はそれでもいいと思う、なにが大事かは、「自分より上級者から教わることがなによりの早い成長」なのと「声掛けを一緒にやってくれる仲間がいると全然違う」ことだ。

  

ただ以前、街にいるスト師にこえかけて、街中合流したが、はっきり言ってズブの素人同士の合流にはそこまで意味を感じなかったかな、前回のエントリーにも書いたようにできたら合流はしたくなかったが、流星道場というクローズドな場でトップがいて秩序がある場所での合流には安心できた(都内のみの話ですが)これはコミュニティがある講習の大きな福利だと思う(現在は道場生以外とは基本非合流)社会人なら合流のメリットもデメリットも分かると思うからここでは書かないけど。

 

ずっと地蔵しちゃ逆に一人でやらなければいけないとか酒を飲んではいけないっての考えるのはやめたほうがいい、声をかけられるようになるのが目的であって、完ソロするのが目的じゃないから。

 

 

他の塾と比較して流星さんがナンパを教えるのがうまい講師なのかは僕にはわからない、ほかの講師から教わったことがないから、それは置いといて「信用できるな」「なんか、面白そうだから、この人からナンパ教えてもらいたいな」と思えた。これって、女の子が連れだされる心理といっしょかもね「なんか面白そうだからついて行ってみた」みたいな。

 

道場生のくろけいさんが凄いいいこと言っている、結局これに尽きる。

会ってみて「人」で選ぶしかない。合わなきゃ一回きりでいい。

 

 

流星さんと合う合わないは会ってみないとわからないけど、頭が固い人ほどお勧めだ、ストレートにダイレクトに物事を伝えてくるからゴチャゴチャ考える必要がない、こうだからこう!みたいな子供でも分かる理路整然したものだ、長らく家地蔵している人にもいいかも、本人も言ってるように合同講習じゃ見捨てられるだろうと思う人や、身長にコンプレックスがある人とかもね、流星さんの身長スペックは果てしなく不利だと思う、身長による足切りはえげつない、クラブだと明白なくらい身長グダは発生する、ストでも間違いなく切られる、その概念をひっくり返すテクニックが存在する、もしあなたが低身長で講習受けようと思うなら100%流星道場しかない笑

ナンパ界がどれほど広いか知らないけど流星さんと同身長で同じ結果をだしてる人はいないと思う笑

 

他人と合流できない、したくない人

外見がコンプレックス、コミュ力が自分で低いと思う人

早く結果を出したい!課金アイテムでパワーアップしたい

 

そんな人は誰かしらの講習受けてみればいいんじゃないかな。

 

ただデメリットという訳じゃないけどコストは掛かる、元々モテてセンスのいい人なら1回の講習で当日、若しくは次の日には即れる人もいるだろうと思う。

今まで女性経験がないなら即まで三ヶ月はかかるかもしれない。だから安易に数回講習受ければ即れると思うのは浅はか、クラスタとか見るとすぐ結果だしてる人ばかりに目がいきがちだけど実際は殆どの人が数ヶ月即れない所からスタートだから(むしろ即できなくて消えてる人が半数)、長い目で講習生にアドバイスしてくれたりするような人望や歴史がある所がいいんじゃないかな。

 

 

 

知らんけど。